今年6月8日、ある不動産調査会社による発表が業界をかけめぐった。最新となる5月の調査結果で、全国の投資用一棟マンション(新規物件)の表面利 回りが過去最低を更新したというものだ。
表面利回り低下の傾向は、一棟マ ンションに限らず、投資用一棟アパート や区分マンションも同様だという。
この動きがいま、投資家心理に影響 をおよぼしている。ある不動産仲介会 社 社 長 は こ う 指 摘 す る 。
「 利 回 り 低 下 の背景には、昨今の物件価格の高騰が あります。マイナス金利の影響もあり、 人気が高い都心部の物件に投資資金が 流れ込んだ結果でしょう。一方で、家賃 価格はそこまで急上昇していない。このギャップが利 回りを低下させているのです。
ここにきて投資家のあいだでは、新たな投資先を求める声が日増しに強 まっています」。そうしたなか、注目が集まっているのが、高い利回りが期待できるベトナム不 動産だという。