国内物件の高い利回りにも陰りが出ている
今年2016年6月8日、ある不動産調査会社による発表が業界を駆け巡った。
最新となる2016年5月の調査結果で、全国の投資用一棟マンション(新規物件)の表面利回りが過去最低を更新したというものだ。
表面利回り低下の傾向は一棟マンションに限らず、投資用一棟アパートや区分マンションも同様だという。
この動きが今、投資家心理に影響を及ぼしている。ある不動産仲介会社社長はこう指摘する。
「利回り低下の背景には昨今の物件価格の高騰があります。マイナス金利の影響もあり、人気が高い都市部の物件に投資資金が流れ込んだ結果でしょう。
一方で、家賃価格はsこまで急上昇していない。このギャップが利回りを低下させているのです。
ここにきて投資家の間では、新たな投資先を求める声が日増しに強くなっています。」
一棟マンションの物件価格と表面利回りの推移
※表面利回り:想定年間年収(税込)/物件購入価格(税込)×100
アジア不動産の現状について
シンガポールに関しては、税制の優遇面により、シンガポールへと脱出される方の話も聞きますが、
すでに東京より不動産価格が高額になっているため、不動産投資としては魅力が低くなっています。
マレーシアは、移住もしくはセカンドハウスとして購入される方が多く、ロングステイしたい国として、近年注目されています。
しかし、2014年より購入規制が始まり、一部地域を除いて、外国籍の方がマレーシア不動産を購入する場合、
3000万円(2014年1月1日から100万リンギット)以上のコンドミニアムしか購入できない条件となっています。
アジア新興国では、かつての日本の高度経済成長期のように、人口の増加と都市部へ集中、住宅をはじめ商業・店舗などへの
旺盛な不動産需要によって、長期の市場拡大が期待できるため、不動産価格の上昇につながると予想されています。
まとめますと、アジア不動産への投資メリットとして、「経済成長」「人口ボーナス期」「インフラ整備」の3つのポイントから、
不動産価格の上昇により、不動産売却益を得ると言われています。